工事終盤の流れを説明していきましょう。
工事の専門用語はなじみがないと思いますが、工事がスタートすることを「着工(ちゃっこう)」と言います。
工事が完了することを「竣工(しゅんこう)」と言います。
工事が完了すると“竣工検査”を行います。
工事業者、設計担当者、お客様(オーナーであるあなた)が立ち会って、図面どおりに仕上がっているか確認する作業です。
電気、ガス、水道、空調などの設備も運転検査をします。
使用方法の説明もしますので、わからないことは遠慮なく聞いてくださいね。
「わぁ~、出来上がった!」と感動に浸りたいところですが、冷静に細かいところまでチェックすることが大切です。
そして、納得した上で引渡しを受けましょう。
(通常は工事監理をしている設計担当者が事前に細かくチェックして手直しを行っていますが、稀に汚い仕上がりのまま気がつかないフリという業者もいますので。)
仕上がりが気になる点…キズやゆがみ等がありましたら“手直し工事”を行います。
そして、「お引渡し」となります。
・鍵を受け取って、“引渡し書”にサインをしていただきます。
・手直し工事や追加工事がある場合には、引渡し書に記載します。
・お引渡し時に「完了金」として残額の清算をすることになります。
(工事の規模にもよりますが、「着工金」「中間金」「完了金」の3回に分けて支払いをするのが一般的です。)
お支払いをもって、設備や造作物の所有権がお客様(オーナーであるあなた)に移ります。
工事中は施工業者が店舗の鍵を預かり全ての責任を負っていますが、お引渡し以降はあなたが管理責任者です。
店舗内外のキズや、盗難などには十分気をつけてくださいね。
手直し工事や追加工事をする必要が出てきた時は、オープンまでの準備期間内に仕上がるのか、スケジュールをよく確認しましょう。
年末や3月の年度末は、工事業者も込み合っているので、オープン後の閉店時間や店休日に工事がずれ込む場合もあります。
初めての店舗工事は、わからないことが多いと思います。
シープデザインオフィスでは、同じ業種で同規模の店舗のオーナーさんをご紹介して、工事にまつわる様々なことを質問する機会も設けていますので気軽にご相談ください。